今日も沖正弘先生の1968年の記事から「ヨガによる人間づくりの道」で私がうなずいた部分のつづきです。
「家庭との平和、友人との平和、職場での平和、戦争のない平和、すべて誰もが願うことです。
でも、あなた一人一人の心身が平穏で平和にならない限りこれらの平和は実現されないと沖先生は言う。
私はヨガをしたあと、目を閉じて沖先生の表現を自分の内なる心で感じてみるのです。
正しい姿勢と正しい心、そして正しい呼吸、これらを合わせた日常生活で、平和な心身がバランスよく整う沖先生の教えですが、日々外的環境に接する自分としては、平和な心身の真逆へ引っ張られるけして平穏ではない自己中心的思考、(今だけ金だけ自分だけ)に陥ってしまいそうな時があるのです。
だからこそ、沖先生の哲学や正しい道などを学び、ネガティブな外的環境へ引っ張られた時こそ、習慣的に呼吸法を含むヨガの技法で心身を平和に保つべきであると感じるのです。
誰もが理想の平和を感じられる社会にするには、沖先生いわく、一人一人言葉に出さなくとも心で「自分は生かされて生きているんだ」と意識し、お蔭様で生かされていると他人と動植物に感謝する心をもつことが平和になる近道であると気づかされるのです。
動植物や、他の人々の労力が自分のために犠牲になっているという事実を知れば、他人の協力、努力、部分的犠牲があるからこそ自分は生きていられると考えられ、だからこそ自分のために全ての物は尊いと気づくのです。」